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なんだか世界の中で日本の存在感が薄れているように感じます。でも日本には他の国にない良いところが結構あるのではないかと思っています。そんな日本の良い点を新しいニュースの中から書いてゆきます。
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片岡珠子さんが亡くなりました。

「落選の神様」で有名な方です。103歳と天寿を全うされたのではないでしょうか。

女子美術大学の教授でもありました。独特の色づかいの方でした。

そこで思ったのが日本独特の色の名称です。

同じ赤でも日本では微妙な色合いの違いを呼び名をかえて名付けています。色見本でも海外では1022などの番号で区別されるものが日本では

①辰砂(しんしゃ)。天然の硫化水銀の原鉱を朱砂、真朱という。中国湖南省辰州産が有名だったのが名の由来。万葉集で「まほそ」と歌われているのもこの色のことではないかという説もある。

②紅(くれない)。「中国(呉・くれ)から伝わった藍」という意味の「呉藍(くれのあい)」が転訛したもの。この時代の「藍」は染料一般を指す。紅花(西アジア原産キク科カルタムス属の一年草)はもっとも古い染料の一つ。

③今様色(いまよういろ)。「今流行の色」という意味。「今」とは平安時代。

④牡丹色(ぼたんいろ)。牡丹の花のような鮮やかな赤紫色。襲の色目には古くから用いられる。色名としては鮮やかな色が再現可能となった化学染料が普及した明治以降に定着。

⑤躑躅色(つつじいろ)。赤躑躅の花の色から名付けられた明るい赤紫色。平安時代から使われている伝統色名。

⑥緋色(ひいろ)。茜染めのわずかに黄みをおびた鮮やかな赤。もとは「緋(あけ)」、「真緋(あけ)」といい、明るさを意味する「あか」と同じ意味をもつ。火に通じ「火色」とも記す。「思ひ」の「ひ」にかけて「思ひの色」とも呼ばれる。情熱の色。

⑦猩々緋(しょうじょうひ)。中国の空想上の獣。顔は人間、声は小児で髪は長く赤い。その血はとても赤く、インド人はその血で紅を染めるといわれていた。猩々の血のような強く鮮やかな赤。

⑧朱色(しゅいろ)。人工の硫化水銀の色で、天然朱よりも鮮明な黄みの赤。「銀朱(ぎんしゅ)」とも呼ばれる。古代中国の五正色の一つ。方位は南(朱雀)、季節は夏(朱夏)。権威の象徴としての色。

⑨丹色(にいろ)。丹は「赤い土」の意味。古代の赤い顔料は、酸化鉄、硫化水銀、酸化鉛などがあり、すべて「丹」ともよぶ。酸化鉛の鉛丹も丹色といわれる。「鉛丹色(えんたんいろ)」ともいう。

⑩唐紅(からくれない)。濃い紅「濃紅(こきくれない)」のこと。「韓紅(からくれない)」とも記す。「唐」、「韓」は舶来の意味を表す。「紅赤(べにあか)」という色名も。

⑪茜色(あかねいろ)。アカネで染めた暗い赤。赤い根をもつアカネ科の一年草で、藍とともに最古の染料の一つ。モヘンジョダロ遺跡からもアカネ染めの木綿が出土。「茜さす」は「日、照る、紫」などにかかる枕詞。

⑫臙脂色(えんじいろ)。濃い赤をさす。「臙」は燕(えん)の国に由来するといわれ、中国渡来の発色材の名前。植物性は正臙脂、動物性は生臙脂と区別する。色名は人工染料で発色が可能になった明治以降に定着。
まだあと6色の呼び名があります。
実際の色を見たい方は日本の伝統色色見本 で確認してください。


このように微妙な色の違いに対しても独特な呼称を与える繊細な感性。日本てちょっと良くないですか?

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